自習室の運営コストの中で、すごい気になるのが誰もいない時間帯の電気代です。
みなさんはどのように対応されているでしょうか?
開店前や利用者がいない時間にエアコンや照明をつけっぱなしにしていると、何の生産性もない無駄な電気代が積み重なります。多くの自習室・コワーキングスペースが長時間営業をされているかと思うので、気になるところではないでしょうか?
私も以前は、必要経費だとして仕方ないと割り切っていました。
かといって、その都度、遠隔リモートでもON/OFFするのは非常に手間がかかります。
この問題を今回解決しようと思い、今回RemoteLOCK APIとSwitchBotの連携による自動化を試みました。
その日の最初の利用者が入室したタイミングを自動検知し、エアコン・照明・サーキュレーターをすべて自動でONにする仕組みを構築しました。この記事では、導入した機器の構成と仕組みの概要をお伝えします。
自動化の全体像
仕組みのフロー
利用者が入室(RemoteLOCKで解錠)
↓
RemoteLOCK APIがその日の「1人目の入室」を検知
↓
SwitchBot APIへ命令を送信
↓
エアコン・照明・サーキュレーターが自動でON



ポイント
「その日の1人目の入室」というトリガーが重要です。
2人目以降の入室では機器は動きません。これにより、すでに機器がONになっている状態で再度コマンドが送られる、という無駄を防いでいます。ボットの動作でON/OFFをしている場合はこれが非常に重要になります。
以前、SWITCH BOT人感センサーを使用して、この仕組みを作ろうと考えましたが、その日のはじめに1度だけ検知、ボットを作動させることができず断念しました。結果、今回のこの仕組みは追加コストゼロで実現できました。
導入機器の構成
SwitchBot機器一覧
| 機器 | 用途 | 制御対象 |
|---|---|---|
| SwitchBot BOT | 物理ボタンを押す | エアコン・照明のスイッチ |
| スマートプラグ | コンセントのON/OFF | 便座(ウォシュレット) |
| スマート電球 | 照明のON/OFF | 一部の照明 |
| SwitchBotハブ | クラウドAPI連携の中継 | 全デバイスの統合管理 |
サーキュレーター
店内の空気循環のため、SWITCH BOTサーキュレーターを3台設置しています。こちらも入室と同時に自動でONになるよう設定しています。
各機器の制御方法
エアコン・照明:SwitchBotボット
SwitchBotボットは、壁のスイッチやボタンに取り付けて、物理的にボタンを押すデバイスです。
なぜボットを使うのか?
エアコンや照明の壁スイッチは、リモコンのない「物理スイッチ」の場合があります。このような場合、ボットを使って物理的にスイッチを押すことで、スマート化が可能になります。
既存の設備をそのまま活かしながら、スマート化できるのがボットの強みです。工事不要で取り付けられます。
便座:スマートプラグ
ウォシュレットの便座はコンセントで制御しています。
スマートプラグをコンセントに差し込むだけで、電源のON/OFFをアプリやAPIから制御できます。
利用者がいない時間帯は便座をOFFにすることで、無駄な電力消費を削減しています。
一部照明:スマート電球
一部の照明はSwitchBotのスマート電球を採用しています。
電球ソケットに取り付けるだけで、アプリやAPIからON/OFFや明るさの調整が可能です。
RemoteLOCKとSwitchBotの連携の仕組み
RemoteLOCK APIとは
RemoteLOCKは、入退室の情報をAPIで外部のシステムに連携できる機能を持っています。
「誰が」「いつ」解錠したかというログを、リアルタイムで外部のプログラムに送ることができます。
SwitchBot APIとは
SwitchBotは、各デバイスをインターネット経由で操作できるAPIを無償公開しています。
外部のプログラムからHTTPリクエストを送ることで、SwitchBot機器のON/OFFや状態取得が可能です。
API(Application Programming Interface)とは、異なるソフトウェアやシステム同士が、データをやり取りしたり、機能を共有したりするための「ルール」です。このルールのおかげで、異なるメーカーの機器サービスが接続連携可能となります。
2つのAPIをつなぐ仕組み
今回の自動化は、RemoteLOCK APIとSwitchBot APIを組み合わせることで実現しています。
具体的には以下のような流れです。
- RemoteLOCK APIが入室イベントを検知
PINコードを入力し解錠が発生すると、RemoteLOCKのシステムが入室ログを記録します - 「その日の1人目」かどうかを判定
その日すでに誰かが入室しているかどうかを確認し、1人目であれば次のステップへ - SwitchBot APIへ命令を送信
各デバイス(エアコン・照明・サーキュレーター・便座)に対して「turnOn」コマンドを送信 - 各機器がONになる
SwitchBotハブが命令を受け取り、各デバイスへ信号を送信
このプログラムの構築はClaude(AI)に依頼して実現しました。
プログラミングの専門知識がなくても、AIを活用することで複雑な連携が可能になりました。
もはや、FCに加盟したり独自のシステムを提供してもらう必要はなくなったと感じますね。
自動化のメリット
1. 無駄な電気代の削減
誰もいない時間帯にエアコンや照明がつきっぱなしになることがなくなりました。
利用者が1人目に入室したタイミングで初めてONになるため、開店前や閑散時の無駄な電力消費を削減できます。
2. 運営の手間がゼロ
これまでは開店時にスケジュールタイマーで自動ONとなっていましたが、実際に一人目のお客様が来店するのはお昼からなんてこともありました。そのため、誰もいない店内にエアコンがフル稼働しているのが非常に気になっていました。また遠隔リモートでON/OFFもできますが、いつお客様がくるか分からないため、もし仮にOFFにしていた場合は、常に入店状況を気にしておかなくてはならないストレスがありました。
今回これが自動化により、そのストレスが不要になりました。利用者が入室すれば、自動的に快適な環境が整います。
3. 店舗を離れていても安心
遠隔地にいても、入室と同時に機器が自動でONになるため、利用者を迎える環境が整います。
スマートロックとSwitchBotの連携により、完全無人での店舗運営が可能になります。
導入時の注意点
SwitchBotハブが必須
SwitchBot APIを使ってリモートから機器を操作するには、SwitchBotハブが必要です。
ハブは、SwitchBotデバイスとインターネットをつなぐ中継役です。ハブがないと、Bluetooth通信の範囲内でしか操作できず、リモート制御ができません。
Wi-Fi環境の安定が前提
クラウドAPI経由での制御のため、店舗のWi-Fi環境が安定していることが前提です。
Wi-Fiが不安定だと、命令が届かず機器が正常に動作しないケースがあります。品質の高い法人用ルーターの導入や、IPアドレスの管理をしっかりと行い安定性を確保することをお勧めします。
BOTの電池管理
SwitchBot BOTは電池駆動です。電池が切れると動作しません。
定期的な電池残量の確認と、電池切れ時の早期交換を運用ルールとして決めておきましょう。
まとめ
RemoteLOCKとSwitchBotのAPI連携による自動化のポイントをまとめます。
✓ 入室をトリガーにエアコン・照明・サーキュレーターを自動でON
誰もいない時間帯の無駄な電気代を削減
✓ SwitchBot BOT・スマートプラグ・スマート電球を用途別に使い分け
既存設備をそのまま活かしながらスマート化が可能
✓ プログラムの構築はAIに依頼
専門知識がなくてもAPIの連携が実現できる
✓ 導入の前提はSwitchBotハブと安定したWi-Fi環境
自習室の無人運営・省人化を進めたい方に、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

システム構築や導入、さまざまの機器との連携やDIYによるこんなことができたらなど、ご相談やご依頼がある方は、お気軽にDMまたはお問い合わせフォームからご連絡ください。

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