自習室運営サポート、はじめました。の第4回です。
前回はスマートロック(RemoteLOCK)の導入についてお伝えしました。今回は店内の環境管理を自動化するために導入したSwitchBotについてご紹介します。
SwitchBot(スイッチボット)は、既存の家電をスマート家電に変換できるIoTデバイスです。照明・エアコン・サーキュレーター・加湿器など、SwitcBot製品を利用することでかなりの大部分を安価に自動化できます。自習室やジム、コワーキングスペースのような無人・省人運営との相性は抜群です。

(付属の3Mの両面テープは強力です)

(3DプリンターでBOTベースを作成)
SwitchBot(スイッチボット)で何ができるのか
SwitchBotの大ヒット商品が「SwitchBot BOT」です。
壁のスイッチに取り付けて、物理的にボタンを押してくれるというシンプルなデバイスです。
アイデア次第で、押す、引くといった動作で色々なことを行ってくれます。
「物理的に押す」という発想がポイントです。スマートリモコンのように赤外線を使う方法と違い、既存のスイッチをそのまま使えるため、照明やエアコンの種類を問わず対応できます。賃貸テナントでも、壁を加工せずに設置できる点も大きなメリットです。また、取り付けに関しては、3DプリンターでBOT用のベースプレートがAmazonやメルカリで販売されているので、活用されといいと思います。
私が自習室で活用しているSwitchBot製品はこちらです。
- SwitchBot BOT:照明・エアコンのスイッチを自動でON/OFF
- SwitchBot 温湿度センサー:店内の温度・湿度をリアルタイムで確認
- SwitchBot スマートプラグ:トイレの便座ヒーター・店内の電源コンセントを管理
- SwitchBot サーキュレーター:店内の空気循環を自動化
- SwitchBot 加湿器:季節に合わせた湿度管理を自動化
- SwitchBot 掃除機:閉店後の清掃を自動化
- SwitchBot 照明:電球もスケジュールでON/OFF管理
スケジュールタイマーで開店準備を自動化
私が最も活用しているのが、スケジュールタイマーによる自動制御です。
開店10分前になると、以下の機器が自動でONになります。
- 照明
- エアコン
- サーキュレーター
- 加湿器
- コンセント(机廻りのコンセント、トレイの便座など)
スタッフが常駐していなくても、会員が来店したときには快適な環境が整っている状態になっています。「開店準備のためだけに店に行く」という手間がなくなり、運営の負担が大幅に減りました。
閉店時も同様に、スケジュールで全機器をOFFにしています。また、オープン当初や、閑散期(3月〜5月)などは、オープン後に誰もいない、閉店前に誰もいなくなる。ということもあり、電気代が気になる場合は、こまめに管理が可能です。
また、消し忘れの心配がなくなったことも、精神的に楽になった点のひとつです。
温湿度センサーは「見るだけ」が正解
SwitchBotの温湿度センサーを導入したとき、最初は温度の閾値通知をONにしていました。しかしこれが想像以上にうっとおしかったです。
たとえば「25度になったら通知」と設定すると、こんなことが起きます。
- 室温が25度になる→通知が来る
- エアコンが効いて24度に下がる
- また25度に上がる→再度通知が来る
- これを延々と繰り返す
通知が鳴るたびにスマホを確認しなければならず、むしろストレスになりました。今は通知をOFFにして、気になったときにアプリで確認するだけにしています。温湿度センサーは「見るためのもの」と割り切った運用がおすすめです。
私のスマートプラグの活用法
スマートプラグはコンセントに挟むだけで、どんな電化製品もスマート化できます。私は以下の2箇所に使っています。
トイレの便座ヒーター 夏場は便座ヒーターが不要なので、スマートプラグでOFFにしています。細かいですが、電気代の節約になります。開店・閉店に合わせてスケジュール制御しているので、無駄な電力消費がありません。
机の電源の大元 複数の机の電源タップの大元にスマートプラグを設置しています。閉店後にまとめてOFFにできるので、会員が席を立ったあとも電源が入りっぱなしになるという問題を防いでいます。
SwitchBotの弱点:大規模障害のリスク
SwitchBotは非常にコスパが良く、手軽に導入できる点が最大の魅力です。
しかし正直に言うと、気になる弱点があります。
まれに大規模なシステム障害が発生し、一時的に制御不能になることがあります。
私の経験上、SwitchBotが大規模セールを開催しているタイミングで障害が起きやすい印象があります。
おそらくセール時にアクセスが集中してサーバーに負荷がかかることが原因ではないかと思っています。
いつもと違うと感じたら、Xのコメントを探してみるといいと思います。オフシャルでの案内を待つよりもそちらの方が手っ取り早いです。またこの時に、むやみに遠隔で、デバイスで操作をしない方がいいでしょう。手動でON/OFFはできないけど、スケジュールでは正常通りに動作することもあるからです。ここで遠隔で色々と試してしまい、まったく制御ができなくなり、お店に行く羽目になったことが1度ありました。後で、SwitchBot側のシステム障害だと分かり、世の中には自分ではどうにもならないことがあり、そのメーカー側のシステム障害はその一つだと改めて感じました。ひたすら復旧を待つのみです。
SwitchBotを安定して運用するための注意点
SwitchBotを実際に使い続けてわかった、運用上の注意点を3つお伝えします。
①BOTが全て制御できなくなったら、まずはXのコメントを検索
これは、前述に記載の通りです。SwitchBot側のシステム障害の可能性があります。
②BOTが動かなくなったらまず電池交換
SwitchBot BOTがスケジュール通りに動作しなくなったときや、押しが弱くなったり、押し引きのストローク幅が狭くなり、いつものようにスイッチが押せていない可能性が少しでもあれば電池(CR12)を交換しましょう。アプリ上の電池残量表示はまったく当てになりません。残量が十分に見えていても、実際には電池の電圧不足で思うよう動作をしていないことがよくあります。
デバイスの削除・再登録・設定のやり直しなど、いろいろ試しても改善しなかったのに、電池を交換したら一発で直った、という経験を何度もしています。
原因不明の動作不良が起きたら、まず電池交換を試してください。予備電池を常にストックしておくことをおすすめします。
参考までに、私の使用感では毎日2回(ON・OFF)のスケジュール動作で、購入時の電池が約1年弱持つ感覚です。年1回の電池交換を定期メンテナンスとして組み込んでおくと安心です。
③ IPアドレスの管理は必ず行う
SwitchBot製品は基本的にDHCP(自動IP取得)で動作します。そのため、製品本体の再起動や、ルーターが再起動したりネットワーク環境が変わったりすると、IPアドレスが変わってしまい、他のIoT機器との競合(IPアドレスの重複)が起きることがあります。
私も開業当初、IPアドレスの重複によるシステムトラブルに何度か悩まされました。
対策として、店内のすべてのIoT機器は静的IPアドレスで運用することを強くおすすめします。理想はSwitchBot製品に対してもルーター側でMACアドレスに対して固定IPを割り当てる方法です。この設定をしてからは、IPアドレス関連のトラブルが完全になくなりました。
少し技術的な設定が必要ですが、一度設定しておけば後は手間がかかりません。店内のIoT機器が増えてくるほど、この管理が非常に重要になってきます。あわせて以下の投稿記事も参照ください。

まとめ
SwitchBotで自習室の環境管理を自動化したことで、運営の手間が大幅に減りました。
- 開店10分前に照明・エアコン・サーキュレーター・加湿器が自動ON
- 閉店時も全機器を自動OFF。消し忘れゼロ
- 温湿度センサーの通知は不要。見るだけで十分
- スマートプラグで便座ヒーターや机の電源も管理
- 年に数回のシステム障害はデフォルト(特にセール期間中)
SwitchBotは安価で導入しやすい反面、障害リスクがある点は念頭に置いておいてください。それを踏まえても、自習室の省人運営には十分すぎるほど役立つデバイスです。
導入について詳しく聞きたい方は、お気軽にお問い合わせフォームまたはXのDMからご連絡ください。

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