自習室運営サポート、はじめました。の第5回です。
前回は物件選びについてお伝えしました。今回は物件が決まった後の「内装・設備」についてです。
自習室の内装・設備は、会員の満足度と運営コストの両方に直結します。「とりあえず机と椅子を並べれば大丈夫」と思っていると、後から追加費用がかさんだり、会員の継続率に影響したりします。私が2店舗を開業した経験をもとに、準備すべき設備と内装工事のポイントをチェックリスト形式でまとめました。それぞれの詳細については別記事で詳しく紹介していきます。
内装・設備チェックリスト一覧
まずは全体像を把握しましょう。とりあえず、机と椅子があればオープンはできると思いますが、工事関係は当然、オープン前に施工が必要です。その他についてはオープン後に様子を見ながら徐々に準備されてもいいと思います。参考にされてください。
| カテゴリー | 項目 | 優先度 |
|---|---|---|
| 家具 | パーテーション付きデスク・チェア | ⭐ 必須 |
| 照明 | LED照明 | ⭐ 必須 |
| 入口 | ガラス戸・スマートロック | ⭐ 必須 |
| 空調 | エアコン・サーキュレーター | ⭐ 必須 |
| 水・飲料 | ウォーターサーバー | ⭐ 必須 |
| 通信 | Wi-Fi・LAN配線 | ⭐ 必須 |
| 衛生 | トイレ(男女別) | ✅ 推奨 |
| 防犯 | 防犯カメラ・スマートロック | ✅ 推奨 |
| 備品 | デスクライト・スリッパ・時計など | ✅ 推奨 |
| アメニティ | 充電ケーブル・ブランケット・観葉植物 | ✅ 推奨 |
| 消耗品 | コピー用紙・文具・ウェットティッシュ・アルコール | ✅ 推奨 |
① 家具(パーテーション付きデスク・チェア)
自習室の主役は座席です。私はカグクロのパーテーション付きデスクを導入しています。パーテーションで隣との視線を遮ることで、集中しやすい環境を作れます。
デスクの選定で重要なのは「広さ」と「パーテーションの高さ」です。ノートパソコンと参考書を同時に広げられる奥行きが必要です。パーテーションは高すぎると圧迫感が出るため、座った状態で視線がちょうど遮れる高さが理想です。あまり背の高いパーテションで細かく分けると防犯カメラの死角になるため安全面を考慮したことと、掃除のし易さから現在のカグクロのパーテションデスクを採用しました。また、色々なメーカーの机をショールームで確認しましたが、結果カグクロが機能面やデザイン、コスパがよかったと思います。
詳しい選び方・費用については別記事で紹介します。

② 照明(LED化は必須)
蛍光灯のままの物件を借りた場合は、必ずLED化してください。理由は2つあります。ひとつは今後蛍光灯が市場から入手しにくくなることです。もうひとつは電気代の削減です。
私は知り合いの電気工事士にお願いしてLED化を行いました。自分でLED蛍光灯を調達し、作業を手伝うことでコストを大幅に抑えることができました。内装工事は「知り合いのネットワークをフル活用する」ことがコスト削減の大きなポイントです。
詳しい照明の選び方については別記事で紹介します。
③ 入口(ガラス戸+スマートロック)
店舗の入口ドアは、外から店内が視認できるガラス戸に交換することをおすすめします。外から中の様子が見えることで、新規会員が「どんな雰囲気のお店か」を確認しやすくなります。また、防犯上の観点からも死角を減らす効果があります。
私の店舗ではガラス戸にスマートロックを取り付けています。スマートロックの詳細については以前の記事をご覧ください。

④ 空調(エアコン・サーキュレーター)
エアコンは既存のものがあればそのまま使用できます。ただし前回の物件選びの記事でお伝えしたとおり、内見時に必ず動作確認をしてください。
エアコン単体では店内の温度が均一になりにくいため、SwitchBotのサーキュレーターと組み合わせて空気を循環させることをおすすめします。これによって電気代を抑えながら快適な室温を保てます。

⑤ ウォーターサーバー(水道直結 or ボトル交換型)
ウォーターサーバーは会員サービスとして非常に効果的な設備です。選択肢は大きく2種類あります。
水道直結型(おすすめ)
店内に水道設備がある場合は水道直結型が断然おすすめです。ボトルの交換が不要で手間がかかりません。私の1店舗目はウォータースタンドの水道直結型を導入しており、月々4,400円で運用しています。
ボトル交換型
水道設備がない物件の場合はボトル交換型を選ぶことになります。私の2店舗目はオーケンウォーターのウォーターサーバーを2台契約しています。2台にした理由は水切れのリスク対策です。どちらか1台が空になっても、もう1台が使える状態にしておくことで会員サービスが途切れません。2台あたり月々5,000円程度(水のボトルは1本約1,250円)です。
詳しくは別記事で紹介します。

⑥ 通信(Wi-Fi・LAN配線)
自習室の利用者にとってWi-Fiは必須のサービスです。安定した通信環境を提供することが、会員満足度と継続率に直結します。
LAN配線工事も私は知り合いの電気工事士にお願いしました。自分で機材を調達し作業を手伝うことで費用を大幅に抑えています。
Wi-Fiルーターに関しては、安定性と信頼性を考え法人用のものを利用しています。
またそちらについては、別記事にて紹介します。

⑦ トイレ(男女別がおすすめ)
物件選びの記事でもお伝えしましたが、トイレは男女別が推奨です。私の1店舗目は男女共用だったため、後からトイレを増設する工事を行いました。
実はこのトイレ増設を含む水回り工事が、今回の内装工事で最も費用がかかった項目でした。しかし水回りをきれいに整えたことで店内の清潔感が大幅に上がり、コスパとしては非常に良かったと感じています。清潔なトイレは会員の満足度に直結します。
⑧ 備品・アメニティ・消耗品
会員の利便性を高めるために以下の備品を用意しています。
必須備品
- デスクライト
- 電波式掛け時計
あると喜ばれるもの
- 観葉植物(店内の雰囲気づくりに効果的)
- ウェットティッシュ(机拭き用)
- 手指消毒用アルコール
- 充電用アダプタ・ケーブル各種
- 荷物入れ・ロッカー
- スリッパ
- ブランケット
- スティックタイプのドリンク
- A4コピー用紙・文具一式
やめたもの
以前はお菓子と耳栓を無料で提供していましたが、現在は廃止しました。理由は均等に行き届かないこと、経費が地味にかさむことです。最近はノイズキャンセリングイヤホンを使う会員が多いため耳栓の需要も減りました。お菓子は現在店内での販売に切り替えています。
内装工事のコスト削減のポイント
内装工事費用を抑えるために実践したことをまとめます。
知り合いのネットワークをフル活用する
換気扇の取り替え・LAN配線工事・照明のLED化は、知り合いの電気工事士にお願いしました。自分で機材を調達し、作業を手伝うことで工賃を大幅に削減できました。
工務店は複数社から相見積もりを取る
大手よりも個人経営の工務店の方が安く、かつ対応が柔軟なケースがあります。私の場合、地元の個人経営の工務店に依頼したところ、費用が安いだけでなく、困ったときにすぐに連絡して対応してもらえるという関係が続いています。また、前述のとおり、自分で購入したもので施工していただくことで、基本的には作業工賃と消耗品関係だけになるため、安く施工が可能となります。まずは、相見積もりは必ず複数社から取得し検討しましょう。
まとめ
自習室の内装・設備を揃えるポイントをまとめます。
- パーテーション付きデスクで集中できる環境を作る
- 照明は必ずLED化する。
- 入口はガラス戸にして視認性を高める
- ウォーターサーバーは水道直結型が理想。水道設備がない場合は2台体制で。
- トイレの水回りをきれいに整えることは清潔感への投資
- 備品は必要なものに絞る。無料提供より販売に切り替える選択肢もある
- 内装工事は知り合いネットワークと相見積もり、自身で資材を調達して費用を抑える
各設備の詳細については順次別記事で詳しくお伝えしていきます。「この設備について詳しく聞きたい」という方はお気軽にDMまたはお問い合わせフォームからご連絡ください。

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